レッスンやオーケストラで使用する用語集②

表現の言い方

 

 柔らかく:発音や音色を柔らかく。弓のスピードや圧力で調整。運指も太い線の方が良い。

 硬め:音の形を硬く弾く。マルカート・はっきり

 鋭く:音の形を鋭利に弾く。

 セッコ:きっぱり、はっきり、乾いたなど

 抜く:弾いたら力を抜いて音を響かせる。やや音量が自然減衰する。

 張ったまま:音を抜かずに維持すること。

 軽く:弓に乗せる腕の重みを減らして弾く。

 重め:弓に乗せる腕の重み多めで、速さと弓幅は少なめに弾く。

 空気多め:弓の重さを軽めに置いて、弓の速さはやや速めに動かし、柔らかい音色で演奏すること。「ほ」と発音するイメージ。

 

 くさび(楔)・カイル:バロックから古典、ブラームスなどに出てくる縦向き楔形の記号。音と音をはっきり分けて、弓は少しでもオフする。

 節約:弓幅を節約すること。(Hのようなマークを書くこともあります。)

 進める・運ぶ:音楽を進める・運ぶこと。

 引っ張る:どんどん音楽を後ろ向けに重く弾いてしまうこと。

 飛び込む・突っ込む・飛び出す:指揮やトップより早く弾いてしまうこと。

 遅れる:指揮やトップよりどんどん遅くなっていくこと。

 走る・転ぶ:演奏が勝手に速くなること。

 踏む:合わせる音をしっかり弾く。

 すべる(滑る):合わせるべきポイントの音が少しサラッと先に出てしまうこと。音が滑る。

 リズムが甘い:付点のリズムなどが3連符に近くなったり、正確に取れていないこと。

 リズムを厳しく(厳しめに・鋭い目に):付点のリズムや難しいリズムをより正確に、もしくは細かい方をより後ろに。 

 ひっかけ気味:付点8分音符の後の16分音符を次の音符にやや寄せて、発音良くしっかりひっかくように演奏すること。

 間:リズムやテンポの中にある、音楽的な空間。呼吸。

 あおる:テンポをだんだん速くすること(ストリンジェンド)。また、遅くなってきたオーケストラに対し、指揮者や奏者が速くしようとすること。テンポをどんどんあげようとする行為(あおり)

 イン・テンポ(in Tempo):同じテンポをキープすること。

 アゴーギグ・揺れ:音楽的な揺れ。前に少し進んだり、戻ったりすること。

 ルバート:少しだけテンポが自由になり揺れます。メガネマークが必要です。

 ためる:音楽のエネルギーをためる、つまり少しテンポは遅くなり大きくなる。

 明るく:音色を明るく、音程を明るく(少し高めに)弾くこと。

 暗めに:音色を暗く、音程を暗く(やや低めに)弾くこと。

 こもる:音色がこもること。発音が悪くもこもこしていること。響きが少ないこと。

 かすむ:わかりづらく薄い音にする。

 はずれる・はずす:音程が悪いこと。違う音が鳴ってしまうこと。

 ぶつかる:音程が2度などで不協和音になること。