ボウイング(Bowing)、運弓法(日本語で)は弓をどのように動かすかという方法をいいます。
よくボウイングというといわゆる「弓順」(⊓∨)のことのみを示すことがありますが、弓順、奏法、弓の使い方(弓の場所、重み、速さ、幅)なども含めた弓の動かし方全般のことを表します。
まぁでも、ボウイング決め、ボウイング変更などの言葉の意味は弓順のことを表しています。
☆詳しくはレッスンで。あくまでもレッスンの復習用に書いています。
🎻弓の持ち方
・各指はまず脱力した状態にし、自然な丸みを作ります。
・親指の先端(やや右上)と中指の第1関節と第2関節の間、もしくは中指と薬指の間に棒がフィットするように持ちます。
・親指は弓のサムグリップ(革)の位置に来るように持ち、決してフロッグに押し付けたり間に突っ込んだりしないようにします。
・弓の八角形の真下に親指が来るのではなく、その1つ横にあたる、斜めの面に親指の頭が来るようにしましょう。
・親指は強く持つ場合でも逆反りしてしまわない、また四角くなりすぎないように、自然な丸みのままクッション性を保ったままにしてください。
・中指の補助として薬指も並んで持ちます。フロッグの優しく丸みを帯びた部分に接することもあります。
・人差し指はやや左側面に当てる意識で、第1関節と第2関節の間で持ちます。pizz.時以外は第2関節を超えない、また指先でつまむように持たないようにしましょう。
・人差し指と小指は力んで広くひろげがちですが、自然な指の隙間が開く程度にし、わざと広げないようにしましょう。
・小指は先端を弓の上に来るように、ですが真上にすると向こう側に滑り落ちてしまうことが多いため、真上ではなく上の手前角に当てるようにした方が支えやすいでしょう。
・各指は弦に弓を置いた時は、床面にほぼ真っ直ぐに向き、弓を立てて持った場合は真横ではなく、やや左斜め下に向いています。楽器に置かず真横に弓を向けて持った場合は手の甲が自分の方に向き、指先は右斜め下を向いています。
・弓が落ちない、飛んでいかない程度の力で持ち、pの時はより少ない力で、fの時も力を込めて持ちすぎないで必要な分だけしっかりと持って弾けるようにコントロールしていきましょう!
・各指の第2関節、第3関節(付け根)、手首、肘のすべての関節が柔軟に動ける状態です。強く挟むように持ってしまい、硬め過ぎないように注意しましょう!
🎻弓の動かし方
・ヴァイオリンの奏法は弓を弦に対して垂直に交わるように置き、できるだけ真っ直ぐに動かして演奏します。
・真っ直ぐに動かすためには、基本肘から腕を動かし、手首の側へ柔軟に伝える必要があります。
・腕の動きは本来、円運動になるため、円運動の中で横の面に対して直線的になるように動かします。
・縦の面に対しては音を響かせるためには直線的からやや持ち上がって弾くことにより、音を止めずに響かせることができます。最初から直線的に弾くと、音が止まってしまいます。
・しっかりと毛と弦が引っ掛かり、その抵抗を感じながら擦り音を出すことによってより響く音を発します。
・音量の変化を与えるためには、腕の重みを人差し指や中指を通じて棒に伝えます。重みを減らす時は小指で支えます。また弦から離す際にも小指の支えが重要です。
・弓先へ進むアップもしくはTirer(ティレ:引く)場合、重みが抜けやすいため、大きいまま保つためにはしっかりと腕の重みを乗せていきましょう!
・乗せていく時は決して人差し指に力を入れて押し込むのではなく、腕の重みを弦にもたれかかるように乗せていきます。
・先に行くとき小さく軽くする場合には重みを乗せず、弓の重みのみで弾くようにします。決して人差し指を巻き込んでしまい持ち上げることがないように。
・弓元へ進むダウンもしくはpousser(プッセ:押す)場合、腕の重みが乗せやすいため、乗りすぎないように小指で支えてコントロールします。小指は突っ張らず、自然にクッションするようにしておきます。
☆古い日本の教育において、弓を傾け駒側に向くように傾ける教育がありますが、私の教わった正しい奏法(森悠子伝授)ではできるだけ常に全面真っ直ぐに付けた状態で弾くことを推奨しています。元弓で上げた状態から置いて弾く際に、やや右端から着くように弾くことをしますが、できるだけすぐに、真ん中より先では絶対に全面付いて演奏するように心がけましょう!また親指が反ったことにより、指板の方向へと寝てしまうこともよくありません。
🎻腕の動きを確認するために
・弓を真っ直ぐ毛を手前にして立てて持ち、目の前に弓元がくる場所から、弓先が目の前にくる場所まで、最初はゆっくりから、真っ直ぐに下ろせるように動かしてみましょう。※鏡などで確認しながら行いましょう。
・最初(元側)は肘が下へ動き、肘から上や手首は動きません。
・1/3(重心)から1/2(弓中)にかけて肘から上(肩側)は動かなくなり、肘から先(手先側)へと流れていきます。
・最終的に手首を曲げ入れたり、落としてしまいすぎないようにしましょう。
🎻音量の変化
ボウイングにおいて音量を変えて弾くための手段は【重み、速さ、幅、弓の場所】などの要素をうまくコントロールして変化させます。
決して圧力だけで変化させようと思わないようにしましょう。
大きく弾くためには【重くする、速く動かす、大きな幅で弾く、元弓で弾く】などの方法でコントロールします。
小さく弾くためには【軽くする、ゆっくり動かす、少ない幅で弾く、弓先で弾く】などの方法でコントロールします。
場合によっては重く、ゆっくり、少ない幅で大きく弾くことも、元弓で、軽く、早めに動かした小さい音などもありえます。
🎻何もなし・スラー・レガート・スタッカート・アクセント・テヌート
★生徒の皆様はレッスンの復習のために活用し、常に意識しながら練習してください😊
その先のレッスン内容の復習(予習)
⇒ 🎻奏法の種類・レッスン楽譜・その他 (生徒さん限定公開乞うご期待)
★それぞれの体型に合わせての構え方がありますので、個人個人合わせてレッスンさせていただいてます。
🆕 初めてこちらを見ていただいた生徒さん以外のお客様、基本だけちょい出しで文字化させていただきましたが、これだけ見ての我流練習だけではヴァイオリンは上達することは難しいです。是非とも基本から学びに来ていただけると嬉しいです😄
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